第2回 世界オピニオンリーダーズサミット

世界オピニオンリーダーズサミット オピニオンリーダーズサミット ビル・クリントン コリン・パウエル 伊藤憲一

 さる11月16日に舞浜アンフィシアターを会場として、2,000名を超える聴衆を集めて、世界開発協力機構(WSD)の主催により、第2回「世界オピニオンリーダーズサミット」(写真)が開催されたが、日本国際フォーラムも、外務省、防衛省、在日米国大使館、パシフィック・フォーラムCSISなどとともに、これを後援した。

 米国側より、ビル・クリントン元大統領、コリン・パウエル元国務長官、ジェイムズ・ケリー元国務次官補、ラルフ・コッサ・パシフィック・フォーラムCSIS理事長の4名が出席したが、日本側よりも、主催者の半田晴久世界開発協力機構総裁(日本国際フォーラム理事)に加え、伊藤憲一日本国際フォーラム理事長、小池百合子衆議院議員(日本国際フォーラム評議員)、藤崎一郎前駐米大使(日本国際フォーラム参与)の日本国際フォーラム関係者4名が登壇した。

 安倍晋三首相、岸田文雄外相からの「サミットの議論に期待する」とのメッセージが伝えられたあと、サミットは「日米関係と世界:日本の役割」について議論した。

 クリントン元大統領からは、「高齢化の進む日本だが、移民の受け入れ、女性の社会進出、若者の雇用創出などで、さらに成長できる」とのアドバイスが、また、伊藤理事長からは「安倍首相が国連総会や日本の国会で『積極的平和主義』を標榜している。この言葉は、4年前に日本国際フォーラムが政策提言『積極的平和主義と日米同盟のあり方』として発表している。オバマ政権下の米国が『内向き』になっているのではないか、との危惧の念が表明されているが、米国に『大丈夫か』と訊くのなら、その前に日本自身が同じことを自問自答しなければならない。私は6年前に『新・戦争論:積極的平和主義への提言』を上梓したが、日本国際フォーラムは『積極的平和主義』の産みの親を自負している」との発言が、それぞれなされた。(日本国際フォーラム2014冬季号より引用)


2013年11月16日 会場:舞浜アンフィシアター

テーマ

世界平和と日本の貢献

参加者

  • トータルメインゲスト - 元米国大統領ビル・クリントン
  • メインゲスト - コリン・パウエル
  • パネリスト - ジェイムズ・アンドリュー・ケリー、小池百合子、藤崎一郎、伊藤憲一、ラルフ・コッサ(パシフィックフォーラム CSIS理事長)
  • モデレータ - 半田晴久

第1部 半田晴久講演

テーマは、「日米関係とアジアの安全保障」。メインゲストは町村信孝の予定であったが、出張先の北海道で寒波に襲われ搭乗便に乗れず、急遽半田晴久が第一部の基調公演をつとめた。

半田は、「日米同盟」「アジアの国々との関係」「力の均衡」の3ポイントについて講演した。第一に、日米同盟とは、安全な航海には書かせない灯台のような公共財であり、アジアの安全保障に対し重要な役割を果たしていると語った。第二に、中国の台頭と北朝鮮の変化が顕著であるアジアで、日米同盟を基軸とし、フィリピン、ベトナム、オーストラリアなどと、2軸、3軸、4軸のアジア公共財を持つ必要性を語った。第三に、ハードパワーのほかに、文化や芸術などのソフトパワーも必要であり、双方をあわせた「スマートパワー」の重要性と、経済の枠組みで対応していく必要性を語った。その後、3つのクエスチョン「1.米国の軍事費の削減によってアジアの安全保障はどうなっていくのか?」「2.米国の『スノーデン(機密漏洩問題』を受けて、町村氏が推薦してきた日本版NSCをつくる意味は?」「3.安部首相の行う価値外交と積極的平和主義について?」を投げかけ、議論を交わした。最後に、ヤングリーダーから「米国のアジア回帰政策は?」という質疑がされ、出席者がコメントした。

半田の問いを受け、ケリーは、北朝鮮に関し、物資が乏しいために孤立できない矛盾を語った。コッサは、北朝鮮は地域安定のため核兵器の放棄すべきであると主張した。伊藤憲一は、オバマへ孤立主義は避けて欲しいと警鐘を鳴らした。(ウィキペディア「世界オピニオンリーダーズサミット」より引用)

第2部 メインゲスト コリン・パウエル

テーマは、「より良き日米関係とリーダーシップについて」。メインゲストはコリン・パウエル。

メインゲストのコリン・パウエルにより、リーダーシップ論が語られた。理想的なリーダーとして、ロナルド・レーガンをあげ、部下へ目的を持たせること、信用されると力を発揮することなど、「目的を持ち部下等と共有し、チームと思って信じる」重要性を語った。

また、国務長官在任中、両国戦闘機の衝突事故で米中の緊張感が高まった際、リーダーとして対応したエピソードを語った。さらに、昨今のアジア情勢が世界平和を担う位置づけであると言及し、シリア、北朝鮮、中国の軍事増強への懸念を語った。その上で、軍事的な抑止力のために日米同盟を維持し、日米の協力してアジアでリーダーシップを発揮することを提言した。それに対し、小池百合子が日本でもリーダーが必要であると共感を示した。一方、モデレーターの半田は、エリートとは言えない経歴からリーダーに上り詰めたパウエルの大ファンであると語った。そして、日本人の苦手分野ともいえる目的を持って発信し続ける情熱について語り、自信もさらなる社会貢献への取り組みを誓った。一方、中小企業は大企業と異なり、社長が95%まで責任をもってみていく必要があることと、トップが思うことは社員には10分の1しか伝わらないと、情熱をもって訴え続けることが大切であると、自身のリーダーシップ論も展開した。その後の、パネルディスカッションでは、小池百合子が女性のさらなる女性進出を訴え、パウエルは女性にも男性同様の権利が与えられるべきとエールを送った。(ウィキペディア「世界オピニオンリーダーズサミット」より引用)

第3部 メインゲスト ビル・クリントン

テーマは、「世界における今後の日本の役割」。メインゲストはビル・クリントン。

クリントンは、まず、日本とのパートナーシップの重要性を強調した。そして、高齢化が問題となってる日本に対し、移民受け入れと女性の社会進出、若者の雇用創出で成長できるというアドバイスが寄せられた。こうした政策をとることで、GDPが16%向上するという試算もあるという。また、クリントンから安倍晋三の政策に対し理解が示された。また、安倍へのアドバイスとして、周囲の抵抗を覚悟すること、謙虚に忍耐強くすることなどが寄せられた。また、中国の付き合い方については、相互にプラスを共有する重要性を語った。(ウィキペディア「世界オピニオンリーダーズサミット」より引用)